ファーレ倶楽部

作品No.100〜109

No.100 陰里 寿朗 (日本)1960-

ー無題ー
車止め/ステンレス、花崗岩

この作品は、通り過ぎる人を眺めているように見えます。
都会の忙しさの中で「止まって!あなたの顔を映してみて。」と言っているのです。
台座の歩道側には〝注意・止まって〟の点字ブロックがあり、車道側には〝進め〟の点字ブロックがあります。
この前に車を停めると、駐車違反をした人の顔がこの作品の鏡に映るようです。

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No.101 松田 重仁 (日本)1959-

「浮遊する水」
車止め/ブロンズ 

作家は木彫りの作品を作る人ですが、ここでは防火上の理由から木彫りを型抜きして鋳造したブロンズの作品になりました。
ノミ(彫刻刀)で彫った跡は水面を表しています。
水面に浮かぶのは、未来に花咲く種です
どんな花が咲くのでしょうか。想像してみてください。

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No.102 植村 公雄 (日本)1949-

ー無題ー
車止め/ステンレス

この作品は、いろいろな加工の仕方をしたステンレスの組み合わせでできています。
鏡面仕上げ、曇った表面加工、塗装されたものが楽しく組み合わされて、ひとつの風景ができています。
これを見て、どんな風景が思い浮かびますか?

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No.103 リカ・ムータル (オランダ)1939-2016

「地中から世界へ」
車止め/花崗岩 

この作品は、作家が住んでいたペルーの御影石で作られました。
二つの石がつながっているように見えるこの作品は、先に鎖の輪の形をしている石の上部を作った後、ここに運ばれてから下の部分を分離しました。
とてもデリケートな手法で作られたのです。
外観が分離していても、輪の鎖で統一されているこの作品は、「世界はつながっているのです」と言っているようです。

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No.104 小林 泰彦 (日本)1947-

ー無題ー
車止め/ステンレス

この作品は、見る角度によって印象が違います。
何に見えるでしょうか?
たいていの作家はデザインを決めた後は工房に任せますが、彼は全て自分の工場のようなアトリエで、全て自分で製作します。
この作品は、ステンレスの面を合わせて作られています。
自ら重機を使ってステンレスの板を運び、切断して溶接して、磨き上げました。

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No.105 藤原 吉志子 (日本)1942-2006

「ウサギとカメ」
車止め/ブロンズ 

ウサギとカメが山に登っています。
よく見ると、この山は「アイロン山」です。
そして一番熱くなるところに家があります。
作家のお弟子さんだった銅の作家・赤川 政由さんは、「山の頂上にあるのは原爆のキノコ雲なんだよ。ウサギとカメは爆弾の競争をしている。それって平和のためではないよね。平和ってなんだろうか。平和を願った作品だよ。」と話されていました。

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No.106 金沢 健一 (日本)1956-

ー無題ー
車止め/ステンレス

直方体を分割して、少しずつずらしていったようなデザインの作品です。
このズレを少しずつ戻していくと、直方体になります。
実は、ここの車止め作品の条件として提示されたサイズの直方体を基にして、そこから考えた作品だそうです。

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No.107 黒鳥 晴男 (日本)1950-

ー無題ー
車止め/ガラス繊維強化プラスチック

彼は、グラスファイバーを使ってシンプルな形を追求している作家です。
都市機能そのものとしての美術に関心がある作家で、あくまでも現実的な空間がそこにあるーという意識の中で作品を作ります。
さて、少し離れてこの作品に姿を映してみてください。
どんなふうに映りましたか?

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No.108 レベッカ・ベルモア (カナダ)1960-

ー無題ー
車止め/ステンレス

車止めのプレートにカナダの先住インディアン、アニシナベ族の言葉で「私は太陽を待つ」と記されています。
そして、前のビル壁面に設置されたプレートには日本語で「私は太陽を待つ」と記されています。
アニシナベ族の血を引く作家は、ファーレ立川と別の場所に生きている自分の存在とのつながりとして、ここにこの作品を置きました。
そして、個々の人の間にはっきりした相互理解がなされる時、その時こそが輝ける瞬間なのですーと語っています。

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No.109 ヴィト・アコンチ (アメリカ)1940-2017

ー無題ー
車止め(ベンチ)/ガラス繊維強化プラスチック

この作品は、縦に二つに切った乗用車です。
そして模様を見るとわかるように歩道が盛り上がって生まれた車で、車止めとベンチの役割を果たしています。
さらによーく見ると、なぜか静岡ナンバーなのです。。。

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